森を守ろう!オオタカやフクロウ、キツネのすむ豊かな森を          発行2021420

おおたかの森を守ろう 58

おたかの森トラスト・こどもエコクラブ・埼玉県生態系保護協会所沢支部       

359-0007 埼玉県所沢市北岩岡46-1 電話 090-3521-7747   

メールmail@ootakanomorihe.sakura.ne.jp   ホームページはおおたかの森トラストで検索

広報「ところざわ」令和34月号で紹介されました


武蔵野の森を守る活動を20年続けている、
おおたかの森トラスト・こどもエコクラブ
2月21日(日)は、北岩岡の森の再生地で
シラカシの木を切って、スミレの咲く森を
育てる作業。少し太い幹も力を合わせて
運び出していました。薪割にも挑戦!


写真・文 福園 公嗣

こどもエコクラブ メンバー募集

活動日:毎月第3日曜日 10時~14時 雨天中止 活動場所は毎月変わります

参加費:ボランティア保険500円と年会費700

申込み:電話 090-3521-7747  
メール:mail@ootakanomorihe.sakura.ne.jp

申込み締め切り:512日   516日は森の再生地で活動

「自然をよく見て、調べて、守り育てよう」と子ども達がノコギリやスコップ等の道具を使い、年間を通
して自然を守り育てる体験活動です。対象は幼児から高校生、小学生以上はお子様だけでも参加できます
が、幼児は保護者同伴です。今ある森を守り自然を取り戻すために募金で購入した8ヶ所と所沢市や狭山
市が購入した森で活動をしています。季節や場所とすんでいる野生の生きものに合わせた体験活動です。
20153月埼玉県環境大賞優秀賞受賞。201811月におおたかの森トラストが受賞した「緑の都市賞・
国土交通大臣賞」では、こどもエコクラブの活動も大いに評価されています。

所沢市長さん「くぬぎ山を守ってくれてありがとう!」

特別緑地保全地区のお礼に・・・】

昨年12月、こどもエコクラブがくぬぎ山で活動時に、「くぬぎ山地区の所沢市域では『特別緑地保全地
区』に指定されたので自然が守られる」と話を聞き、皆大喜び。

さっそく、1月活動時に、所沢市長さんにお礼の寄せ書きを書くことになり、中央に「所沢市藤本市長
さん、くぬぎ山を守ってくれてありがとう!生きものについて調べてください」その周りを囲むようにそ
れぞれが感謝の言葉を書きました。2月12日寄せ書きを持ち緊張した顔で市長室へ、子どもたちの小さ
な手から市長さんの大きな手に寄せ書きが渡されました。

(市長さんに寄せ書きを手渡しました)

20年以上続くこどもエコクラブの活動】

くぬぎ山は、狭山市、所沢市、川越市、三芳町に跨る152haの平地林でしたが、産廃焼却炉や資材置
き場、墓地が乱立しダイオキシンでも有名になりました。2004年、くぬぎ山地区自然再生協議会が発
足し、今ある平地林を守るだけでなく、開発で失われた場所にも自然を再生することが目標ですが、現在
は85haに減少しています。

 こどもエコクラブは20005月に発足、くぬぎ山では2001年からにゴミ拾いや自然観察、地図を片手に産
廃・墓地・資材置き場等を調べて立体模型を完成しました。年2回のくぬぎ山地区自然再生協議会活動と
単独での活動も継続し、所沢藤本市長さんもボランティアとして活動しています。

(2015年6月アカマツを植える清進小学校6年生)
(2020年12月こんなに大きく育っています)

 【広げていきたい「保全地区」】

常日頃、所沢市長さんは「緑は買わなければ守れない」と話しているだけでなく、所沢市は、
 県内でも一番多くの緑の公有地化を進めています。

所沢市域の「特別緑地保全地区」8.2haから16.6haに拡大してくれたことは大変嬉しい事ですが
 、開発が進んでいる狭山市、川越市、三芳町でも埼玉県と連携して「特別緑地保全地区」指定を
  早急に進めないと、気が付いたら、くぬぎ山の残った緑は、所沢市域だけとなってしまうかも
  しれません。

 所沢市立西富小学校
2020年11月から校庭の一角に樹林と水辺・草地に分
かれた「ツミとオオムラサキのすむビオトープ」が始まり
ました。
トップバッターの6年生が池を掘る、土が固くて、大きな
スコップもきつい作業。
 所沢市立宮前小学校5年
総合的な学習が7月から開始。「レジ袋の問題から
地域の環境を考える」をテーマに、7月はリモート
授業、9月から毎月野外での体験学習を行いました
。アカマツ林の手入れ、ササを切り取る、ヒノキを
切り出して1mの杭つくり、棘のあるキイチゴや
タラノキの切り出し、お店に呼び掛けた募金活動や
ポスター、絵本やかるた作り、皆の工夫がたくさん詰まった授業でした。集まった募金は21,584円、おおたかの森トラストに寄付を頂きました。

 5年生は定規を持って池の深さを測りながら池を掘
る、土の中からはコンクリートの固まりが出てくる
、出てくる。

 続いて4年生も池の深さと広さも測りながら穴を掘る、ここでもコンクリートが出て来て苦戦続きでしたが、皆で協力して池を掘ることができました。
 3年生は、3か所に分かれたビオトープの周りの長さを測り、同じ間隔に木槌で杭を打ち込み、ロープを張ります。
 2年生はバケツほどの穴を掘り苗木を植え、1年生も小さな苗木と野草を植えました。
 苗木には強い風でも倒れないように竹の支柱を添え、木製の看板も立てました。
 風の森狭山台みどり幼稚園

年少3クラスの体験学習と12月には親子の体験学習
を北中の森で行いました。3クラス共に、ノコギリ
でヒノキやシラカシを伐り、枝を下ろして、1メー
トルに切る。お父さんやお母さんと一緒だったので
、初めてのノコギリでしたが上手に使えました。



 おおたかの森への案内図

 
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