森を守ろう!オオタカやフクロウ、キツネのすむ豊かな森を           発行202078

おおたかの森を守ろう 57

おたかの森トラスト・こどもエコクラブ・埼玉県生態系保護協会所沢支部       

359-0007 埼玉県所沢市北岩岡46-1 電話 090-3521-7747   

メールmail@ootakanomorihe.sakura.ne.jp   ホームページはおおたかの森トラストで検索

安松小学校・全国学校ビオトープコンクール環境大臣賞

清進小学校・全国学校ビオトープコンクール日本生態系協会賞

 

こどもエコクラブ メンバー募集

「自然をよく見て、調べて、守り育てよう」と子ども達がノコギリやスコップ等の道具を使い、年間を通して自然を守り育てる体験活動です。対象は幼児から高校生、小学生以上はお子様だけでも参加できますが、幼児は保護者同伴です。

今ある森を守り自然を取り戻すために募金で購入した8ヶ所と所沢市や狭山市が購入した森で活動をしています。季節や場所とすんでいる生きものに合わせた体験活動です。

20153月埼玉県環境大賞優秀賞受賞。201811月におおたかの森トラストが受賞した「緑の都市賞・国土交通大臣賞」では、こどもエコクラブの活動も大いに評価されています。

活動日:毎月第3日曜日 10時~14時 雨天中止 活動場所は毎月変わります

参加費:ボランティア保険500円と年会費700

申込み:電話 090-3521-7747  メール:mail@ootakanomorihe.sakura.ne.jp

申込み締め切り:715

 

719()は森の再生地

持ち物:弁当、水筒、タオル、軍手、

雨具、マスク、筆記用具

集合10 森の再生地  

935分新所沢駅東口階段下

942分発西武フラワーヒル行バスで

ショッピングセンター前下車、徒歩3

 

この印刷物は()サイサン環境保全基金の助成金で購入した印刷機で印刷しました

安松小学校が環境大臣賞を受賞

所沢市立安松小学校は、202022日(公財)日本生態系協会主催の全国学校・園庭ビオトープコンクール2019で環境大臣賞を受賞しました。授賞式には秋篠宮さまのご臨席の元、藤本所沢市長さんのご出席もいただきました。

安松小では「ツミが生息するビオトープ」が目標です。ビオトープは、その地域の野生の生き物たちが生息する場所・空間を表します。2007年、校内にカワセミやトンボが生息するように水辺と林と草地の「水辺のビオトープ」、2009年には隣接する個人所有の雑木林を借りて猛禽類のツミが生息できるように「森のビオトープ」、次に校内の池やプールにもトンボが生息できるよう様々な取り組み組を進めてきました。全校児童が日頃から森や水辺の手入れをするなど、ビオトープに関わってきたので、希少な植物も増え始めています。
   

3年生は総合学習の時間に「自然を守り育てることの大切さ」を学んでいます。かつて学校の雑木林に国蝶のオオムラサキの幼虫がいたという話を聞いて、「また飛んで来てくれるのにはどうしたらいいか」と考えました。先生から「足立さんに学校に来て欲しい」と連絡があり、こども達と話し合いました。
 オオムラサキの幼虫はエノキの葉を食べて、冬は落ち葉の下で過ごし、春に出てきて柔らかい葉を食べ成虫に、成虫はクヌギなどの樹液が必要だと言うことが分かってきました。そのためにはエノキやクヌギの木が生え
ている場所が必要です。そして広い範囲に生えていなけれ
ばオオムラサキは学校まで飛んできてくれません。
オオムラサキのつもりになって、所沢市の地図を見ていると、小さな緑のかたまりがあちこちに見つかり、それが学校
でした。

昨年12月、こども達は市内全32小学校にエノキの木が生えているか手紙で、「エノキが生えていると、安松小のビオトープとみなさんの学校のエノキがオオムラサキでつながってくれるはずです」と書きました。手紙の返事と自分たちが調べてことをもとにして、地域の自然の様子が分かる地図づくりを始めています。

「ビオトープのことを勉強していると学校の外のことも知りたくなってきました」

 安松小では、ビオトープの取り組みを授業に取り入れ、保護者や市民団体と連携して、地域全体の自然とのつながりの中でビオトープについてこども達が考え、活動している点が評価されました。   
                                 おおたかの森トラスト 足立記

 

清進小が日本生態系協会賞

所沢市立清進小学校が全国学校・園庭ビオトープコンクール2019で日本生態系協会賞を受賞しました。平成8(1996)に開園したビオトープは、水辺と小さな林でしたが、今では林が森になって草地が2ヶ所に拡がり、プールにはトンボのヤゴがたくさんいるので、清掃前に「ヤゴの救出作戦」を行います。

24年間も継続できたのは、4年の総合学習と各学年の教科を超えた活用、そして毎月行われている児童と保護者、先生方や地域の方によるビオトープサポート活動が大きな支になっています。

 

みどり幼稚園がビオトープ卒園式

風の森狭山台みどり幼稚園には、園児の手で作った「トンボのビオトープ」があります。小さな体で自分よりも大きなスコップを使ってメダカのすめる池を掘り、水草を植え、周りにナツハゼなどの木を植え、野草も植えました。池にはメダカやヤゴが観察できるように、細い丸太の橋を架けています。

320日、自分たちが作った「トンボのビオトープ」で卒園式が行われました。

多くの保護者の方が見守る中、丸太橋を渡り、先生から卒園証書をいただき、マイクに向かって自分たちが考えたお礼の言葉を元気よく。コロナ禍の中、屋外なので3密にならず、晴天にも恵まれ、池の中のメダカとヤゴも見守ってく            れた、心に残る卒園式でした。           

所沢市立伸栄小学校

昨年の夏から始まった「小さなトンボのビオトープ」、1年生から6年生までのこども達がクラスごとに活動しています。大きなスコップの使い方を教わり、地面を柔らかくして、土を運び、木を植えて水鉢を作ります。強い風に負けないように、竹の支柱を添えシュロ縄で結びました。高学年は、怪我をしないように気をつけて、カケヤ(木のこづち)でビオトープの周りに杭を打ちました。シオカラトンボやギンヤンマが卵を産みに来ています。

所沢市立宮前小学校

宮前小5年生は、地域の自然を守る体験学習を所沢市東狭山ヶ丘と北中、狭山市南入曽に拡がる『北中・水野の森』(県ふるさとの緑の景観地)で季節の生きもの調べと手入れを行いました。体験学習の模様は広報「ところざわ」12月号の平地林特集の中で紹介されています。

所沢市はくぬぎ山で

「くぬぎ山地区」は所沢市・狭山市・川越市・三芳町にまたがる152haの平地林。産廃、資材置き場、墓地が増え、ダイオキシン問題で有名になり、H28年には88ha、さらに今も減少しています。所沢市は平地林を守るため、特別緑地保全地区指定を全地域に計画。所沢市が進めているこの制度は、地権者に開発規制を求める一方、土地の買取請求が認められています。この制度を進めているのは所沢市域だけです。

こどもエコクラブ

おおたかの森トラスト・こどもエコクラブの主な活動地は、「元産廃処理施設」を市民の寄付で購入して自然を取り戻している「森の再生地」と「くぬぎ山地区」です。昨年、くぬぎ山・駒ヶ原の森で2㎝ほどのアカマツ実生苗をポットに採り、森の再生地で育てています。大きくなったら、所沢市カルチャーパークに植え立派なアカマツ林にして、オオタカが早く子育てをしてくれることを願っています。

一緒にボランティアをしませんか?

活動:①毎週月曜日・木曜日  ②第一日曜日

集合:10時 森の再生地、 解散:15時 午前中だけでもOK

持ち物:水筒、軍手、弁当、タオル、マスク

服装:汚れてもいい長袖長ズボン、帽子

参加費:無料

 おおたかの森への案内図

 

56号へ     【戻る】     【58号へ】